【春が来た?!】得意先の事務のに可愛い子がいる。でもものすごい愛想がない。挨拶しても無視。でもそんな彼女との関係に段々と変化が…?-2ページ

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【春が来た?!】得意先の事務のに可愛い子がいる。でもものすごい愛想がない。挨拶しても無視。でもそんな彼女との関係に段々と変化が…?

「お世話になっておりますぅぅぅ」
「こんにちはぁぁぁぁ」
「こんばんはぁぁぁ」

毎日ニコニコしながら挨拶してんのに無視される俺。
先輩にそのこと言ったら
「あの子昔からいてさ、可愛いんだけどすげぇ愛想悪いんだよ」
って言ってた。
そうなんか、愛想あったら可愛いのに。って俺は残念に思ったな。

●コメント
間違いない。お前はイケメン

■俺
毎日朝と夕方の2回得意先に顔を出してるんだけど、
その日は夕方忙しくて、得意先に行く時間がかなり遅くなってしまった。
6時半とかだっかかな。

それで、俺は得意先まで歩いて行くんだけど、その途中、赤信号の向こう側に
うさぎがいたんだ。

俺は慌ててストパーでフォローしてる髪を整えた。

信号が青になった。

どんどん近づいてくるうさぎ。
音楽を聞いてるうさぎ。
そして、仕事帰りの私服のうさぎ。

(あぁやっぱ可愛いなこの子。)

すれ違い様に、まるで今気づいたかのように
「あ!どうも!こんばんは!お疲れさまです!」と言う俺。

さすがのうさぎもタイマンで俺と会ってしまったからには無視できないのか、
「あ、どうも・・・」ってwww

初めて声聞いたぜ!!ってテンションあがったのは束の間、
うさぎはそのまま俺を横切っていった。


なんか振られた気分だった。

●コメント
うさぎは警戒心の強い動物だから仕方ない

■俺
うわーやっぱり愛想わりぃーって俺は思った。

でもよく考えたら立ち止まって話すことなんて何もないから
それが普通かw
でもな、この日を境に彼女に変化が現れたんだ。

翌朝、俺はいつものように得意先へ行った。
いつものようにうさぎに挨拶をした。

そしたらな、
こっちを完全には向いてくれてはないにしても、
ペコって頭下げたんだよ!!

もっとちゃんと伝えたいなこの状況!

俺の方を振り向くかと思いきや、結局目線は俺の足下あたりで止まって、
それでも頭を少しだけペコって!!

無表情だけどな。それでも俺はうおーーーーってなった。

そっからは毎日そのペコってのが楽しみな毎日だわな。
早くこっち向けって思って。

今までよりも凝視して挨拶してやったし、
声の張りも増した。

で、俺の勘違いだったのかもしれないけど、
どんどん目線の角度が俺の顔に近づいてきているような気がしていた。

たださ、ここまで書いといて言うのもアレだけど、
うさぎのこと好きとかそんなんじゃないんだよ。

ただ可愛い子って目線が行くし、気になるし、そんな感じだった。

実際得意先だし「彼女にしたい」とかそんな目でお客さんは見れない。
ましてや当時はまだ社会人1年目のペーペーだしな。仕事に緊張感もってた。
ゆとり世代と言われる世代だけど、そこまで頭ゆだってはいないwww

話戻すけど、うさぎの顔がこっちに向いてきていたのは事実だった。

うさぎは俺の目を見て挨拶をしてくれるようになった。

目を合わせると、無表情なのも変だから、すこし笑顔で
挨拶を返してくれる。
かなり可愛かった。それでもまだ、好きじゃなかった。

ある日、得意先に顔を出す時間がまた遅くなってしまった。
以前うさぎと会った時間くらい。

少しの期待を秘め、俺は会社を出た。
あの交差点で信号に引っかかった。
俺は「いたりしてなー」とか思いながらうさぎを探してた。

いた。

再び『俺は別に何の期待をしていたわけでもなく、ただこの道を通って
君の会社に行こうとしてただけ』っていう演技をして、今気づいたかのように
挨拶をする。

「あぁ!どうも!お疲れさまです!(ニコニコ)」
「あ、どうも。(ニコっ)」

ここまでくるのに半年以上かかった。

んでね、それからはもう向こうもこっちも笑顔で挨拶。
無視とかそんなの一切なくて、うさぎに対する印象も変わった。
笑顔が苦手なのか、こっち見て挨拶すると顔が少し紅潮するうさぎ。
正直すんげぇ可愛かった。


先輩「あの愛想悪い子、相変わらず愛想悪いわー」
俺「そうですか?最近挨拶返してもらえますよ僕。」
先輩「え?マジかよ。なんだよ若いのがいいのかよー」

なんだか頑張って毎日挨拶してた甲斐があったなーってこの頃は思ったなー。

去年の夏。めちゃくちゃ暑かった日の夕方だった。
夕方って言ってもまだ暑くて、スーツなんてきてらんねーってくらい。
得意先に行くのも憂鬱だったけど、行かなくてはならない。

汗だくで「お世話になりますぅぅぅぅう」と
汗だくで「ありがとうございますぅぅぅぅう」をしてきた後、
得意先を出て会社への帰路についていた。

「・・・・・・あ、あの!」

後ろから声が聞こえた。
走ってくるうさぎだった。

「あ、あぁどうもこんn・・・」
「これ、受け取ってください!」
「え?」
「じゃあ!」

振り返って再び走っていった。

手にはアドレスと名前の書かれた紙切れ。

実はその時初めて名前を知ったwww

仕事では直接絡むことはなかったからww

心臓バックバク。

もともと汗かきな俺だけど、その時はシャレにならないくらい
汗をかきながら会社へと戻った。

会社へ戻っても動揺が止まらない。
先輩が「おつかれー」と言ってきても
「あ、あ、はい・・・」みたいな。

夜。会社が終わってから行きつけのバーみたいな店へ言った。
会社の若手の溜まり場みたいになってるとこだ。

そこで先輩に相談した。
あ、この先輩は今まで出てきていた同じ得意先を持つ先輩ではないです。
転勤先の今の場所で俺の面倒を見てくれている仲の良い先輩。
なんて名前にしよう?髪型がアシメなんだけど。

●コメント
アシベ

■俺
それだ!

アシベは「うお!まじかよ!うらやましいなこら!!」とか
言ってたけど、「あんまり変なことすんなよ?」とも言った。
先輩は俺がうさぎのことを可愛いって言ってたの知ってたから。

「俺らはあくまで営業で、お客さんに手を出すなんてもってのほか。
会社にいられなくなるぞ。」とも言った。

とりあえずメールはしとけ、無視はすんなっていうアシベの助言により、
メールは送った。

「お世話になってます。うさぎさんのメールアドレスはこちらでよろしかったでしょうか?」

あくまで得意先www

しばらくすると返事がきた。

「うさぎです。今日は突然ごめんなさい。時々でいいのでメールしてくれたら
嬉しいです。」みたいな感じだったと思う。ごめん残ってないんだ。

●コメント
残ってないって消したの!?

■俺
後述する。

そっからちょくちょくメールをした。

俺からは送ることは出来なくて(何度も言うけどお客さんだもの)
基本的には向こうからメールが来た。

メールをした翌日は、うさぎに挨拶するのが恥ずかしくて死にそうだった。
それでも頑張っていつも通り挨拶すると笑顔で応えてくれた。

得意先に行って会社に戻ってくるとうさぎからメールが来てる。

「今日もさわやかな挨拶だったねw仕事辛いけど元気出たよ。ありがとう。」

元気出るのはこっちぢゃ!!!!!

●コメント
もし俺がアドレスなんか貰ったらどうしていいか分からないから無視するなぁ

■俺
それはすごく考えた。きっとそれが正解だと思う。
でも、無視は無視でそれもどうかと思ったんだよ。
「あいつ無視しやがった」とか言うようなプライドの高い子だったらって
考えるとさ、言いふらされて仕事に影響出るんじゃ・・・とか思ったんだよ。
まだペーペーだからさ俺・・・

そんな嬉しいメールくるもんだから俺もメールすんの楽しくなってきたんだ。
秘密の共有って感じがしてドキドキもしたし、それに相手は自分のことを
いいと思ってくれてるって分かると意識してしまってさ・・・ゆとりかなぁコレ。

気づけばメールはほぼ毎日になってた。
でも、アシベに「お前どのくらいメールしてんの?」って突然聞かれたときは、
「いや、あんまりしてないっすよ。」とか言ってた。自分の会社にバレるのもヤバいしね。

●コメント
いいぞ楽しくなってきた

■俺
はじめこそ

うさぎ「今日も仕事忙しくて大変です。。。」
俺「お疲れ様です。今日もあと少しなので頑張りましょう。」

みたいなメールだったのも気づけば

うさぎ「俺君~仕事疲れたよ~」
俺「お疲れ様です。もう少し頑張ればうさぎさんの大好きなお菓子が食べられると
思って頑張って下さいよwww」

みたいな感じになってた。

気づけば10月。
仲良くなってくると、会いたくなるもので、一緒に飲みに行こうと誘われた。

すげぇ迷った。さすがにそれは・・・と。
自分ではどうしたらいいかわからんくなって
アシベに相談した。この時、実はメール毎日のように
してたことも言った。


アシベは「お前マジか!アホか!」と言ったあとに、
「本気なの?」と聞いてきた。

「本気かどうかわからないです。得意先ですし、本気になれないですし。」

「じゃあやめとけ。」アシベに言われて、俺は断った。

アシベの言う通りだと思った。
でも、断りたくなかったのが本音だった。
普通に会って話してご飯食べて飯食って。
なんだよ社会人!なんだよ!!って思った。
もっと普通の出会いなかったのかよ!!って。

だって普通は会って話して好きになるだろ?
会って話す為には本気で好きじゃなきゃだめなんだよ。
責任と覚悟がなきゃいけないんだよ。

●コメント
えっ
なにお前それ本気で言ってるのかよ
覚悟と責任も持たずに自分以外の人間と関われるはずがないだろ

■俺
得意先の女の子と付き合うってことの責任と覚悟
『付き合いました→嫌いになりました→別れました』
この構図が成立しないんだよ。

●コメント
泣いた

■俺
俺「すいませんその日は予定があって・・・」
うさぎ「そっか。また今度一緒に飲んで下さい。お願いね。」

とりあえずその日はこれで終わった。

だけど、向こうも頑張ってアドレス渡した身だからさ、
中途半端に諦めるとかしないんだよな

何度も誘ってくれるんだ。

誘われて断ってが辛くなった俺は、とうとう飲みを承諾した。

11月の土曜の夜、二人で飲むことになった。

それはそれは楽しかった!
可愛かったし冬なのにふんわりしたミニスカートだし
いい匂いだし何よりキューティクルはんぱねぇぇぇぇえええ!!

話してみると、思ったよりも話す子で意外だった。
(最初無視とかされてたから余計www)

7時くらいから飲み始めて12時過ぎまで飲んでた。
二人とも出来上がってしまっていた。

●コメント
正直に相手に伝えて、反応みたら?
あとお前さんが本気ならだけど
難しいけど別れなければ良いんじゃんw

●コメント
うさぎとしても出入りしてる業者の新人捕まえてすぐ別れたら社内の印象悪いんだぜ
俺さんと同じしがらみがうさぎにもあるってことだ

●コメント
帰り、天気予報通り雨がふっていた。うさぎは傘を持ってきていなかった。
俺は天然パーマだから雨に敏感。ちゃんと準備していた。

二人で相合い傘で帰った。

お互い出来上がってるから足下がふらついてんのね。
肩がぶつかるわけですよ。あのサラサラの髪の毛が俺の腕とかに
あたってるわけですよ。

信じられなかった。
うさぎとこうして歩いているのが。
「お世話になります」「こんにちは」って会話しかなかったのに、
どうでもいいことでげらげら笑ってる自分たちが。

●コメントA
まさか、死ぬなんて……

●コメント
>>●コメントA
フラグをたてるなああああ

■俺
帰り際、酔っぱらった勢いでうさぎが言った。

「仕事をやめようと思ってたんだよね。」
「え?そうだったんですか?」←敬語はやめませんw
「でも1年くらい前に俺君が来て、やめるのやめたんだよ。」

いやいや無視しまくりだったじゃないですかww
そう伝えると

「そ、そうだった?無視したつもりなかったんだけど。頭下げてたつもりだったんだけど。」

え?そうだったの?何それ可愛い!!ってなるだろ、コレ。いかんだろ、コレ・・・・

で、うさぎの家の近くまで送って別れた。

俺ん家から歩いて30分くらいのとこだった。
あ、ちなみに俺は一人暮らし。うさぎは実家暮らしです。

帰り道、「うさぎが彼女だったらなー」とか考えてる自分に気づいた。

「今日はありがとう」的なメールが来た。

週明け仕事で会ったとき、なんか照れて上手く挨拶出来なかった。
今度は俺が目を合わせられなかったwww

会ってからは更にお互いの壁はなくなっていっていった。
メールも完全にタメ口になってたし、電話もかかってくるようになった。
ただ、ここまで仲良くなっても俺からはメールはしないし電話もしない。
得意先ってのが、ずっと引っかかってそれが出来ない。

ある日、違和感を覚えた。
というか、少し前からずっと感じていた違和感だった。

この頃になると(というか最近だがww)、俺はある程度の仕事を
任せられるようにっていて、得意先の様々な部署に出入りしてたんだけど、
その行く先々で、女性社員の視線を感じるようになったんだ。

●コメント
モテキ北ー!!

●コメント
きっと、背中に何か張り紙が

●コメント
いやこれはモテ期ではない、嫌な予感。

俺kも絵
確信に変わったのは、以下のうさぎのメール。

うさぎ「今日ね、仲良い同僚に俺さんの話したら~~~云々」

アカン。噂広まっとるで。

●コメント
うさぎちゃんアホやってんやな

■俺
アカン。噂広まっとるで。と書いたけど、本当は尋常じゃないくらいに
ヤバいと思った。

うさぎ曰く、仲良い1人の同僚にだけ俺にアドレス渡したこと
言ったらしいんだけど、あの視線が全てを物語っていた。
明らかに興味本位で俺を見る目。

で、俺は怖くなった。
単にうさぎが悪いわけじゃない。
女の子だし、むしろ1人だけで抱え込む方がおかしい。
仲良い同僚がいるなら尚更ね。

怖くなった一番の理由は、
俺も俺だと思ったから。
俺は楽しくてメールしてた。
俺はメールをやめなかった。
アシベの助言を無視して会った。

●コメント
恋は盲目

■俺
うさぎからのメールに返事が出来なくなった。
怖くて。

自分可愛さがあった。
うちの会社の上司にバレたら?
就職氷河期の中、死に物狂いで就活してなんとか内定をとった今の会社。
全国の会社さんに頭下げる仕事だけど、でも、まだここにいたい。

今はまだ得意先の女の子の中の噂程度だけど、
この先発注元の担当者にバレたら?
俺だけの問題ならまだいい。
会社対会社の問題にもなりうる。

俺の中では、そんなことあってはならなかった。


●コメント
よけいに悪くなりそうやん

●コメント
怖気づかずに俺さんはうさぎちゃんを幸せにしてあげてよお~

■俺
1日のメールのやり取りが減っていった。
返さずにいても、うさぎはメールをくれる。

得意先の階段の踊り場でうさぎと鉢合わせになった。
以前にも一度このようなことがあったけれど、その時は
お互い笑って「どうも」と言った。
目を伏せて頭を下げることしか出来なくなってしまった。

毎日の朝と夕方の挨拶も、目を見て言えなくなってしまっていた。

うさぎからメールがくる。

うさぎ「最近ちゃんと挨拶してくれないね。どうしたの?」
俺「もう友達みたいになっちゃったから照れるんですってwww」

ごまかす俺最低。。。

クリスマスの少し前。

アシベといつも飲んでるバーにうさぎが来た。
以前メールでいつもそのバーで飲んでること行ってたから。

「うわ!ほんとにいたー」と言って俺の隣に座った。
幸いアシベも他の先輩もいなかった。

得意先内でもなかったし、以前のように接することが出来た。
心にひっかかるものはあったけど、やっぱり楽しかった。
その日も遅くなったからうさぎの家の近くまで送って別れた。

もうどうしたらいいのかわからなかった。

実はこの時、うさぎはバーのマスターと仲良くなった。
俺とマスターは元々仲良かったから、このおかげで
マスターという相談相手が出来た。

マスターには全て話した。
アシベを含め、他の先輩には黙ってくれると言ってくれた。

この後、うさぎもこの店を気に入ったみたいで
たまにだけど来るようになった。

うさぎが店に来たとき、アシベ達がいたらマスターは
「今うさぎちゃんとアシベ君がいるから来ない方がいいよ」と連絡をくれた。

マスターの協力で、うさぎと会社の先輩の接触は避けられた。

●コメント
マスターいい仕事した

■俺
マスターは「俺君モテるねw」と言った。
どうやらマスターはうさぎの相談相手にもなっていたようだ。

うさぎには申し訳なかったけど、マスターはやんわりとうさぎの気持ちを
教えてくれた。

やはり俺のことが好きだということ。
でも最近冷たくて、嫌われたのかもしれないと思っているということ。

そして、近々告白するかもしれないと言っていたこと。

●コメント
真面目なんだね
取引先と付き合ってその後別れたけど普通だよ
仕事に支障きたしたり、周りに迷惑かけなけければ別にいいと思うけど

●コメント
せつねぇ

●コメント
26歳でセーラームーンみたいな髪型ってとこはみんなスルー?

■俺
実際そんなセーラームーンでもないw
髪が本当に長いから後になってマスターが言ってただけだw

●コメント
なんだwどんなツインテールかとw

■俺
告白と聞いて、喜びたいのに、喜べなかった。と言うか、正直滅入ってしまった。
どうせ告白するなら俺からしたかった。
付き合うならば、自分から告白できるほどの覚悟を持って付き合いたかった。

でもその時の俺にそこまでの覚悟はなく、ただ滅入ってしまったんだ。

覚悟がないってことに通ずるんだけど、付き合ってからのことを考えると怖くて仕方なかった。

仮に付き合ったとして、お互いの会社が公認なんてそんなアホな状況ありえない。隠すしかない。

デートは?ご飯は?
そりゃ2人でいたら楽しいけど、誰かの目を気にしてずっと過ごすのか?

付き合ったことで、もっと俺とうさぎの話が広まってしまったら?
俺はどうなる?うさぎはどうなる?会社にバレたとして、二年目の俺にどんな責任が取れる?
それでも付き合っていたいのか。その全てを受け入れていけるのか。

それらにイエスと言えることが、俺にとっての覚悟だった。
葛藤が延々と繰り返されていた。

そんな中、先輩から悪い知らせを聞いた。
競合会社の営業が、うさぎの会社の女の子を口説こうとして出禁を喰らいかけてるという話だった。

「お前も若いから気をつけろよwwまぁそこまでゆとりじゃないと思うけどww」
「はは、大丈夫ですよw」

大丈夫でもなんでもなかった。

「次は俺の番かもしれない。」
そういう思いが頭から離れなかった。

年も開けていて1月の半ば、うさぎの得意先にいる発注元の人間を接待していた。
俺、先輩、上司、そのお客さんの4人で。

この人、かなりの女好きで、接待でキャバクラなんて行くと、いつも延長延長延長で・・・
俺は若いから周りにいっぱい女の子がいると思ってるらしく
「俺君、合コン開いてよ」
「俺君、可愛い子紹介してよ」
とよく言ってくる。名前、どうしよう?決めてくれ。
特徴はジェルで固めた無造作七三ヘアーだ。

●コメント
オクレ

■俺
それだ!!!

●コメント
シャクレ

■俺
誰がシャクレって言ったよw


4人ともかなり酒も入ってきたときに、オクレが言った。

「俺君ね~、うちの社内で結構人気あるんですよw」
「うちの職場、若い人間が少ないでしょ?だから俺君みたいな若い子くると
女性社員がざわつくんですw」
「だけど俺君、うちの子に手を出しちゃ駄目だよ?社会人なんだからw」

すかさず上司が「そうだぞ!ゆとりだからって下半身までゆとってたら承知しないぞ!」
一同「ぎゃはははは」

俺は全然笑えなかった。笑ったふりはしたけども。

その日は結局夜の3時くらいまでオクレに付き合わされた。
接待費もとんでもないものになっていた。

帰り際俺と先輩と上司は
「これからもお願いします!」と頭を下げた。
オクレはまんざらではない様子で、タクシーに乗って帰っていった。

翌週、オクレは結構な額の仕事をうちにくれた。
それとは別に、この先の仕事もくれると、約束してくれた。

競合他社の営業に、オクレの発言。

立て続けにうさぎに手を出すなと言わんばかりのことが起きていた。
でもその全ての起因は、ただうさぎが得意先の子であると言うだけだ。
ただ自分が今の会社の営業マンだというだけだ。
それだけなのに、どうしてもこんなにも遠いのかと、俺は落胆していた。

そんな時だった。
夜中、突然うさぎから電話がきた。
夜中電話がきたのは意外にも初めてのことだった。

●コメント
私、女だけど、嫌がってる女を口説いてる他社と好かれて口説かれてる俺さんは正反対だと思うの

●コメント
俺も最初はそう思ったんだけど、
それは俺とうさぎの間の話で、周りの人は理解してくれないんだよ。

出た後にマスターの言ってたことを思い出して、一瞬ビクっとした。
「ごめん、どうしても俺くんと電話したくて。
今日会社ですごく嫌なことがあったから。」

とりあえず告白ではなさそうだったので安堵した。

俺「どうしたんですか?」
うさぎ「この前ね、会社の飲み会があったんだ。新年会。」
俺「ああ、はい」
うさぎ「そこでね、会社の人に告白されて。」

え?

俺「え?そうなんですか?」
うさぎ「・・・うん」
俺「だ、誰ですか?」
うさぎ「それはさすがに言えないよー」
俺「いいじゃないですか誰にも言いません」
うさぎ「・・・・・・・オクレさん」

そこで思い出した。
こないだの接待の時、先輩が「オクレさんは社内の女の子とかに手を出さないんですか?」と聞くと、
「まぁ・・・ないこともないですよw」といっていたこと。

どうやらオクレは社内でも有名な女好きだそうで、うさぎはかなり嫌がっていた。
それから毎日社内メールで飯行こうだとか誘ってくるらしく、うさぎはそれに滅入ったいた。
それで電話かけてきたそうだ。

と、まぁ、事後のことだから今はこう書いてるけど、言われた瞬間は愕然といていた。
一気に接待のときのオクレがフラッシュバックしてきてもう心臓バクバクだった。

続けてうさぎは言った。

うさぎ「飲み会のときにね、オクレさんから俺君のこと聞かれたの」
俺「え?なんて?」
うさぎ「私は俺君みたいな人が好きなんじゃないかって言われた。」

実はこのオクレ、うさぎの席のすぐ後ろにいるもんで、
うさぎが俺に挨拶してくれるようになった過程を全て見てきていた。

うさぎ「ごまかしといたけどね。話したこともないって言っといたw」

そううさぎは笑っていたけど、俺は冷や汗たらたらだった。

●コメント
うさぎはバレたらまずいってのはわかってるの?

■俺
わかってるはず。
でも同僚が言いふらしてたことには気付いてないみたい。

冷や汗の理由。

うさぎたちのこの飲み会ね、俺の接待よりも前に開かれてたんだ。

接待の時のやりとり、俺に釘をさしてた。
連絡とってることを掴んでたわけではないと思うけど、
(社内の女性に嫌われてるなら女性からの噂は耳に出来ないって憶測)
日に日にうさぎの俺への態度が良くなっていったから何か勘付いたんだと思う。

それに前にも書いたけど、先輩には相変わらずうさぎは愛想あんまないんだ。

そんな状況を後ろの席から見てたら、気をつけてりゃ誰でも分かる。
好意のある女の子の言動なら尚更。

憶測にすぎないかもしれないけど、この憶測、あながち間違ってないと思うんだよ。

とりあえず適当なアドバイスをしてうさぎとの電話は切ったんだけど、
俺はもう完全にノックアウトしていた。

これで付き合ったりなんてしたら、
そしてそれがオクレにばれたとしたら、
会社への被害は甚だしいし、
俺もただでは済まない。

●コメント
かわいそすぎる

■俺
それからは、毎日得意先に顔を出すのも、うさぎに会うのも
辛くなってしまった。

俺は自分の身しか考えられなかった。

俺まだ24だぞ?24で会社の居場所なくすのか?

まだ告白されたわけでもないし、付き合うと決まったわけでもないのに、
俺はマイナス思考でしか考えられなくなっていった。というか、自分のことしか考えられなくなっていった。


●コメント
隠せよ
同時にオクレのセクハラを記録して制裁なりしたら?

●コメント
ある日のうさぎからのメール。
たしかこんなだったはず。

「今日も誘われてしまいました。本当に怖いです。」

普段の俺ならこんなメールきたら「俺がオクレぶっとばしてやるよwww」とか
調子いいこと言ってうさぎを元気に出来るはず。

でも「大変だね。言い訳考えなきゃな。」ぐらいしか返事できない。
それに対して返事がきても、もう返事も出来ない。

ほんとチキンなんだ俺。
自分が可愛くて仕方ないんだなと、心底自分が嫌になった。

■俺
バレンタインデーの前日だった。

バーでマスターと話してたら、
「1君、明日、準備しておきなよw」と言われた。
あぁ。きたか。

俺はそう思った。

●コメント
別に得意先の人と付き合ってもいいじゃん。
そんなことにごちゃごちゃ言う会社の奴等アホすぎ。

■俺
当日。

朝からメールが来た。
「今日渡したいものがあるから会えません?」

「いいよ。何時にどこいけばいい?」
「じゃあ8時に○○(いつものバー)で。」

その日はアシベも他の先輩も、自分の彼女やら何やらで
いつものバーに来る用事はなかった。

「わかった」

繁忙期な上にトラブルまで重なって、その日仕事が終わったのは10時前だった。

急いでバーに行くと、飲み過ぎてうつ伏せているうさぎがいた。

「ごめん!」

うさぎが眠そうな目でこっちを向いた。
「遅いってw」

むちゃくちゃ可愛かった。

少しだけ飲んだら、マスターが
「俺君、うさぎちゃん送ってやって?結構飲んじゃったから。」

うさぎも目がすわっていたので、送ることにした。
ビール飲みかけにしたまま、バーを出た。

「寒い」と言ってうさぎがくっついてきた。

うさぎの家までの道中に、うさぎの会社があるので、
二人で遠回りして帰っていた。

うさぎが立ち止まって、かわいらしいピンクの袋を俺にくれた。
「手作りですw」

●コメント
可愛すぎだろちくしょう

■俺
「ありがとう」って言って受け取ると、中には手作りの
パウンドケーキ?的なものが入っていた。

「大好きです。」
「最初は、元気な挨拶だなぁ、むしろうるさいなぁと思っていたけど、
何度も挨拶してくれて、私も返さなきゃと思って、挨拶していくうちに
好きになってしまいました。」

「時々信号向こうで会ったとき、気付いてないふりしてゴメンw本当はすぐに気付いてましたw」
あぁ同じだったんか、と思った。

●コメント
きたか!

●コメント
フりそうな雰囲気だけど
どうせフるなら全てを伝えてフって欲しいという願望

■俺
付き合って下さい。と言われた。

俺は気付かれないように深呼吸して応えた。

「ごめんなさい」

●コメント
ばかああああ

●コメント
おい

●コメント
あーあ

●コメント
なんてこった

●コメント
ぱんなこった

●コメント
まだ続きありそうじゃね?

■俺
うさぎからの返事は意外でした。
「そういわれると思った。」

俺はもう一度謝った。

「でも、いざふられるとやっぱりショックだね。
ごめん、諦められない。」

俺はもう一度謝った。

「・・・・好きな人とかいるの?」

俺は「うん」と言った。

●コメント
え?

■俺
俺ね、昔付き合ってた彼女にふられたとき
2年近くひきずったんだよ。
理由はふられたときの言葉が
「また好きになるかもしれないけど今はごめん」だったから。

だから、自分みたいになってほしくないから、振るときは
残酷だけど「完全に脈ないよ」って相手に伝えるようにしてる。
嘘ついてでもそうしてる。

うさぎがその後に
「その好きな人って?」
と聞いたとき
「地元の子」って言った。
本当は目の前にいたけどね。

自分のことを忘れてもらいたいってさ、
すごい自分勝手なのは分かってるんだけど、
それでもやっぱり忘れてもらいたいんだよ。

●コメント
うさぎが仕事やめるって言ってんのになんで断るんだよ

■俺
色々考えて出した結論だった。
オクレのことももちろん考えたし、
自分の将来のことも考えた。
やっぱり俺は、今の会社にいたいんだ。
そこそこの会社で、多分皆も名前を聞いたら分かると思う。
死に物狂いで入ったんだよね。
面接のとき「御社に骨埋める」とかアホなこと言ってまで。

とかまぁ単に自分が可愛かったんだよ。
うさぎ以上に、自分が可愛かった。

●コメント
あー自分に酔うタイプだな

●コメント
自分しか見てないな
気持ちがあるのに断られた
相手の気持ちになってみろよ

●コメント
お前の人生なんだから好きにすりゃいい

●コメント
情に流されず、よく頑張ったな。
お前カッコいいよ

仕事を選んだ。それでいい。

お前の気持ちはお前だけのモンだ

ほんとに一緒にいたいと思う相手がいつか現れるよ。

■俺
これ、言わないでおこうと思ったんだけど、
俺、会社入ってすぐに社内の女の子と色々あったんだ。

それが上にバレてさ、大目玉くらってんだよ。
異例の1年目の転勤でここにいるのも、それが理由かもしれない。

社会舐めてたから、罰が当たったんだよな。

本当に好きな人が出来たのに、自分を守りたいって思うくらい
社会になじんでしまった。

●コメント
そこまでして取引先に媚びる必要性が分からん
問題なのはセクハラとかそういうのだろ

●コメント
お前ガキだろ

■俺
取引先にね、媚びないとやっていけない仕事なんだよ。
媚びるだけの営業にはなるなって上司は言うけど、
媚びないと仕事が落ちてこないことが圧倒的におおい。
オクレの接待がいい例なんだ。

うさぎは半分泣いてた思うけど、笑いながら
「うらやましいなぁ、俺君の好きな人」と言った。
続けて、
「頑張って挨拶したけど、明日からは挨拶出来ないよ」って言った。

俺はひたすら謝るしか出来なかった。

●コメント
俺さんは会社人としては立派だと思う。

ただ、うさぎの事が本当に好きなら。取引先の子だからってことを
ちゃんと話したほうがいいのかも?

■俺
翌日、得意先へ行くと、いつものようにうさぎはいた。

一息ついてから「お世話になっておりますうう」っていつもみたいに言った。
うさぎはぺこっと頭を下げただけで、こっちを向かなかった。
それで良かった。

●コメント
しかし胸痛いわー

●コメント
そういう社風、なんだろうねえ。
理解できなくても従わなくちゃならんのがリーマン

●コメント
自由恋愛の現代で…
こんなのおかしいよ!

■俺
そういえば最後に1通だけメールがきた。
「今までありがとう。俺君のさわやか挨拶にいつも元気をもらってましたが、
これからは貰えなくなると思うと残念です。俺君が好きな子と幸せになれますように。」

返事はしなかった。つうか出来なかった。
それからメールも来なくなった。

あったメールは全部消した。

バーに行くとマスターが俺に
「俺君に言うことじゃないかもしれないけど、うさぎちゃん、
すごく大変だったみたいよ?あんな可愛い子に好きになってもらって、
俺君幸せだねぇ。」と言った。
「でも、俺君の決めたことだから」とビールをおごってくれた。

●コメント
お前が覚悟もなく中途半端なことしたから女の子は傷ついた

●コメント
くっつけ!

■俺
今日に至るまで一ヶ月近くあること、俺さんは俺たちに相談があるらしいこと
これを忘れてはならない
もう一悶着あるぞ

●コメント
そうだった!!
ありがとう。

■俺
実は告白されたとき、最後にうさぎが冗談で
「ホワイトデーのお返しは待ってるよw」って言ったんだ。

もうすぐホワイトデーも終わるな。
今日が終わったら俺も少しは立ち直れるかな。

とりあえず俺の話はこれで終わりです。

後味悪くてごめんな。
ここまで付き合ってくれてありがとう。
聞いてくれてる人がいると、本当に救われました。
本当にありがとう。

相談があるって言ったのは、嘘になっちゃうな。
ただ今日を皆と一緒に終わらせたかっただけだ。ごめん。

●コメント
えっ

えっ?

●コメント
取り乱さないうさぎちゃんが健気で泣けてくる
話聞いてるこっちが取り乱してしまうわ

●コメント
今からメールしろw

●コメント
あと2時間ある

いけよ

●コメント
今すぐ電話して事情を話せよヘタレ

●コメント
おい。早く連絡だけはしてやれよ!
お返しは人としての常識!
社畜より前に人としての常識を考えろ!

●コメント
つまらんオトコや。

事情話してこい。

営業の一流ドコロは両方手に入れる

できんお前は所詮三流

つまらん

●コメント
もう電話したのかな

●コメント
多分、電話しないだろww
俺さんはへたれだからwww

●コメント
うさぎちゃんは自分の気持ちぶつけたのに俺さんは何もかも隠して悲劇気取って
「おれ考えてるやろ?不幸やろ?」みたいに思ってんのか?


俺さんの立場があるならちゃんと説明すればいいやん!

めっちゃ卑怯やし同じ男として腹立つ
おれが友達ならマジで殴ってる

●コメント
今お前はどうなん?その時の判断を正しかったと思う?

■俺
好きな人から告白されて振るのはやっぱつらいな。
でも、間違いだとは思わないんだよ。
そうとう悩んで出した結論だったし、
好きなだけじゃ駄目なんだって思う。

■俺
みんなありがとう。
でも携帯番号とアドレスは全部消したんだよ。
最初にもらった紙きれは会社のデスクの中にある。

●コメント
うさぎちゃんがかわいそうすぎる…
俺さんの気持ちも男性だから仕事が大切なのもわかるけど、これじゃあお互い辛いよ

●コメント
BARに行ってこい。おるやろ。

●コメント
BARにいたりしてね。

●コメント
いるね、たぶん

今日が終わるまでは

●コメント
はよいけやいくじなし

●コメント
うるせえ
しのごの言わずお前が男なら今すぐバーに行け

●コメント
barに行くわけないだろwww
かなりのへたれだぞwww

●コメント
自宅行って来い

●コメント
お前の人生でこんな事二度とない。
今から行け、全て話せ。
24だろ?走れよ

●コメント
こんなヘタレな奴は久しぶりに見たわw

●コメント
マスターに、いるかきけ

●コメント
言うは易し行うは難し

好きだとか言うのは簡単なんだぞ?
行動で示せよ

●コメント
うさぎは、俺さんから連絡が来ないのは、解っていた。
でも、どうしても俺さんのことが諦められず、いつものバーに来ていた。

うさぎ:「マスター、わたしやっぱり俺さんにフラれちゃった・・・。」
「今日、とことん飲んでもいい??」
マスター:「お酒なら一杯あります(笑)」

うさぎは、俺さんとの思い出を振り返りながら、泣きながら飲んでいた。

忘れるために、ひたすら飲み続けた。

うさぎ:「ちょっと、トイレ・・・。」

足はもうふらふらだった。ドタッ。

マスター:「大丈夫ですか?もう今日は・・・。」

カラン♪カラン♪

そこへあらわれたのは、

俺さん

ではなく、

オクレだった。。。

●コメント
オクレ√ktkr

■俺
だあああああああああああああもうわかった!!!!!

バーいってくる!!

マスターまだ連絡先知ってるかも!!

バーならWi-Fi繋がってるし、電話の報告も出来る!!
ノーパソだしな!

クビになったらお前らのせいな。

●コメント
いっっけーーーーーーーーーーーー!!!!!

●コメント
よく言った!!!!!

●コメント
よっしゃぁぁぁぁ!
いってこい!!

がんばれ!!

●コメント
未来より今

●コメント
かっけーーーーーwwwwwwwwwww

●コメント
がんばれー

●コメント
なにこのドラマ

●コメント
つうかこんなに応援の集まるスレ久々だわwwww

●コメント
二人だけの秘密の関係もドキドキしていいもんだぞ

●コメント
オクレっ!
頼むから今日は家にいてくれ~~~

■俺
バーついた。

くっそスウェットできちまった。

マスターちょっとお出かけ中。

●コメント
なんつーかかっけえなお前www

●コメント
スエットでバーって強者

●コメント
それでこそ男だ

●コメント
バーはチャリで3分くらいのとこなんだw
だから常連なんだよ。

バーでスウェットってやばい俺浮き過ぎ。
暗いから大丈夫か。客が常連だけでよかった。

マスターまだか。

●コメント
楽しいことに突っ込まなきゃ人生ありゃしねえよ

●コメント
こないだ振られた俺はただ祈る

●コメント
まぁアレだ
刺激のない人生なんて詰まらんぞ
良くも悪くも刺激的なものを大事にしろ

●コメント
間違ってもオクレに告白するなよ!

●コメント
マスターの電話番号知らないの?

●コメント
ますたーきた

電話番号しってるっていってる

教えてもらった

やばい震えが止まらない

すうぇっとでさむいからじゃない

●コメント
あーーーもーー電話!はやく!

●コメント
愛は必ず勝つ!キリッ

●コメント
リア充やろうが・・・クソ・・・・
うまくいきますように。お祈りいたします。

●コメント
ホワイトデーはあと1時間ある
自分の気持ちに素直にな

●コメント
ムネムネしてきた

■俺
会うことになりました。電話では何も言ってません。
「言いたいことがある」と言いました。

ここまで来ればあとは全部言えばいいんだよな?
なんかふっきれた
難しく考え過ぎたのかなー

ぱそこんはバーに置いときます。

チャリで行ったら10分くらいで行けるから
12時半には戻れるかな。

みんなありがとう!!!!!!!!!!!!!

あと誰か上着かしてくれ。

●コメント
パンツ飛ばすから
かぶっといて

●コメント
このホワイトデーは一生忘れないね

●コメント
12時半か…待ってる!

●コメント
誰か、俺さんの再就職先心当たりない?

●コメント
俺の就職先も一緒にさがしてくれないか?

●コメント
おれは明日ハローワーク行ってくるぞー!!

うぉぉぉー!!!!

●コメント
Wi-FiなのにID変わらず?

●コメント
シーッ!

●コメント
得意先の社長の娘とかじゃなくてただの受付の事務員と付き合うのってそこまでまずいのかね?
うちの先輩は普通に付き合って特に問題もなくもうすぐ4年くらいになるけど・・・

自分とこの女の子とどんなオイタをかましたのかはしらんけど遊びじゃないなら別に問題ないだろ。

●コメント
マズイだろうね
小さい会社ならそんなことはないだろうけど
ちょっと大きい会社になると
少し地位があるだけの社員が、取引先の一営業マンを
出禁にするなんて造作もないことだし
さらに取引に悪影響ができたら俺さんへの罰則は
逃れられないだろうね
罰則として、部署移動か転勤か辺りが現実的かな

■俺
おかえり!

ちょっとまっててマジで寒い。
手ぇあっためる

●コメント
キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

●コメント
おかえりいいいいいい待ってたぞ報告はよ

●コメント
出来れば、結論から言ってくれww

●コメント
結論から言うと、秘密で付き合うことになりましたw

ありがとうみんなあああああああああああああああ

本当に本当にありがとう!!

●コメント
えんだあああああああああああああ

●コメント
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおきたあああああああああ

●コメント
おめでとー!

●コメント
よっしゃ~

●コメント
やっぱり自分の気持ちに正直なのが一番だよ
おめ!

●コメント
転勤先が隣県だといいな

●コメント
よし、もうちょっと詳しくきかせてくれ

■俺
まず、自分の気持ちを言いました。

好きだということ。
この1ヶ月が地獄だったということ。

当然のことだけど、じゃあなんで振ったの?と聞かれました。

会社のこと。
自分は業者であるということ。
立場があるということ。

うさぎはちゃんと聞いてくれた。


●コメント
リア充め…
おめ!

●コメント
羨ましい

●コメント
んで? んで?

■俺
ごめん、手が震えてうまくうてない。
結局誰も上着貸してくれんかったし。。。

「今更こんなこと言っても言い訳にしかならないけど、俺は自分を守りたかった。
だから付き合うことが怖くて出来なかった。」

と言いました。

うさぎは黙って聞いてた。

続けて
「まだ間に合うなら俺と付き合ってほしい」と言った。

●コメント
ひゅーひゅー

●コメント
あらやだ

●コメント
てれちゃう///

■俺
うさぎは慎重になってた。
そりゃそうだよな。だって一回振ってるんだもん。

「なんで気持ちが変わったの?」と聞かれた。

「自分1人じゃ抱えきれなくなって、色んな人に相談した。
うじうじ会社のことなんて考えるなって言われた。
それに、ホワイトデーが過ぎたらもう気持ち伝える機会ないと思って、
半ば勢いで飛び出してきてしまった。」

「それでスウェット?w」

「うんw」

色んな人って皆のことだよ。本当にありがとう。

●コメント
どういたしまて

●コメント
あら、いつのまにか
ヘタレ卒業してたのね

●コメント
ゆとりのくせに

おめでとうなんて言ってあげないんだからね

●コメント
その真っ直ぐな感じ羨ましいわ

■俺
スウェット姿が面白かったのか、場が和んだ。
寒い想いしてよかった。

本当はokの返事をもらってから言おうと思ってたけど、
先走って言ってしまった。

「お互いの会社には秘密にしたいんだけど・・・」

「なんでok出したみたいになってるの?w」

「駄目?」

「okだけど。」

●コメント
こいつヘタレから漢になりやがった

●コメント
よくがんばった!
お前さん、超格好いいわ

おめでとう(*^▽^*)

■俺
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」

それからは会社でいかに秘密にするかって話。
ここがやっぱ一番不安なとこだったから。
特にオクレには秘密にしてくれって頭下げた。

ここまで来ると二人は同じ意識で付き合わなきゃだめだと思ったから、
徹底的に「もしバレたら俺こうなる」って話しといた。
出来れば中の良い同僚にも言わないでほしいと言った。

うさぎは
「あなたと付き合えるんなら我慢する」って言ってくれたけど、
正直まだ心配。
これからも言い聞かせる。

●コメント
うさたん可愛いな

●コメント
俺さんもめでたくタキシード仮面になったわけか。スウェット履いてるけど。

●コメント
うさぎってもう会社辞める気無くなってるの?

■俺
あ、あと、それとなくうさぎは会社辞めるのかって
話も聞いてみたんだ。

そしたら「今の仕事好きだからまだわからない」って。。。
「え?俺とあったときやめるつもりだったんじゃなかったの?」って聞いたら
「あの時はすごく嫌なことが重なってたから。でも俺君の挨拶で元気になったから
もう大丈夫!それに今日元気出たし!」って・・・・

「あ、あぁ」って言っちまったよ。

●コメント
女の子なんてそんなもん。少しのことで休むだの辞めるだの言うからな。そこは大人の対応だ。

●コメント
うさぎwww
まぁ俺さんよ、二人で頑張れ

■俺
挨拶もいつも通りにしようってなった。
恥ずかしくてどうなるかわからんが。
「いきなりかなり束縛してるけど大丈夫?」って聞いたら
「私もするから大丈夫w」って。

最後は「最初は本当にごめんなさい。あと、こんな付き合い方でごめん!」の繰り返し。
相当傷つけたからな。これからは精一杯幸せにするよ。

とりあえず話したのはこのくらいかな。
あとは「うれしい」やら「幸せ」やら二人でノロケてただけだった。

マスターは閉店時間過ぎてたけど待っててくれた。
明日か明後日、祝杯をあげることになった。

●コメント
一番の男前はマスター

●コメント
俺こういうマスターになりたいわ

●コメント
そういえばバーなのにもう閉店時間かよ早すぎないか?w

■俺
バーのが分かりやすいと思ってバーって書いたんだけど、
実際はバール。つまみとかも作ってくれるとこなんだよ。

うん、皆言う通りマスターはイケメンだよ。
実際顔もかっこいいしね。

マスターには世話になったから俺からおごることにする。

まだまだ問題は解決してないよな。
アシベ筆頭に社内の人間にどうするかとか、全然決めてないこともある。
デートだって遠くいかないといけないかもしれないし、
そんな付き合い方にうさぎが嫌気さす日がくるかもしれない。

やっぱ半ば勢いだからなこの3時間ww不安だらけだ。

でも、やるしかないよな。

●コメント
若いうちは勢いで突っ走れるだけ突っ走っていいと思うよ。
まだ若い二人だもの、障害がある方が燃えるってね。

●コメント
俺もおっさんになったのかな
色々考えすぎたり、昔の自分と重ねたりで複雑だわ…。

で、キスは?(^q^)

■俺
俺が今話せることは全部話したかな。

あ、キスはまだですw
寒くてキスどころではなかったw

週末は俺にとってちょっと遅れたホワイトデーになりそうです。

ほんとに皆ありがとう。
俺の挨拶なんかより、皆の一言一言の力のがすげーよ!当たり前かw
本当にありがとう!!

●コメント
お礼を言うのはこっちだよ
こんな素晴らしい結末を作り上げたのは俺さんなんだから

●コメント
ただ一言。
おめでとう。

■俺
あ、最後に少し自分語りさせてほしい。
24のくせに生意気言うけどにごめんね。

俺は社会人になって、気付いたら自分のことばっかり考える人間になってました。
元彼女を2年間引きずっていた頃の方が、ずっと綺麗な人間でした。

会社に入ってからたくさんの責任や圧迫がありました。
「社会人らしく」って言葉が呪縛のように付きまとって、
自分がそれで良いと思ってたことがまかり通らなくなって、
気付けば「自分が許されること」を優先的に行う人間になってました。
そんなやつだったから、うさぎの告白も断ってるわけで。

正直、みんなに「会いにいけ!」と言われたとき、
最初は「なんでわからないんだろう?」と 思いました。

でも、スウェットで1人で部屋にいる自分に気付いて、
「なんで行けないんだろう」って思ったんです。
「いつから行かなくなってしまったのか」って。
昔の俺は、こういうときすぐに行けるやつだったから。
行くことに決めましたのは、そんな自分も嫌だったから。
うさぎの為でもあったけど、結局自分の為でもあったのかも。
やっぱ自分のことばっかだな俺はww

今日皆のおかげで少しだけ昔に戻れたように思います。
今、すげぇ清々しいんだ。そして懐かしい。

前途多難だけど、二人で幸せになれるように精一杯頑張ります!

これで最後の書き込みにするけど、本当に皆ありがとう。
オクレにバレてクビになったりしたらまたスレ立てるわw
最後まで長文駄文を読んで下さりありがとうございました。
言い慣れてる文句で締めるね。

お世話になりました!!!!!!!!

●コメント
やっぱり社会人って大人なんだな。しみじみと思ったわ。

とにかくおめでとう!末永く爆発して下さい!

●コメント
おめでとう!式には呼んでくれよなwww

●コメント
探していたものはこんなSimpleなもんだったんだ
By.Mr.Children

これ式で歌えよ!

●コメント
駆け引きがあるから恋愛もゲームも面白い

おめでとう

●コメント
また幸せな奴が増えたのか。
世の中めっちゃ素敵やん。

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